ノアを通して示された神様の救いの計画 (2015.9.30)

1.ノアを選ばれた神様

『ノアは、正しい人であって、その時代にあっても、全き人であった』(創6:9)でした。ノアは、聖書に義人として記録された最初の例です。人は誰でも、自分が義の存在である、と自ら言うことはできません。ただ、神様だけが人を義と呼ぶことができます。義人という表現は、ノアが何の罪もない完全無欠の人であったという意味ではなく、世の中が罪に満ちていた時、ノアはいつも神様と共に歩み、自分の信仰を守ったことを意味します。
神様はノアと彼の子どもたちに、箱舟に乗ることを許されました。(創6:18) これは、神様は慈悲と憐みが無限な方であることを示します。神様はノアの信仰をご覧になって、彼の全家族を救う決心をされたのです。出エジプト記20章6節には、『わたしを愛し,わたしの命令を守る者には,恵みを千代にまで施すからである』と記されています。この御言葉から、神様は全人類を滅ぼすために、大洪水の裁きを決めたのではないことがわかります。大洪水の裁きは、神様の救いの計画を持続するために、世の中に満ちた悪を取り除くことが目的でした。神様はノアと彼の家族を通して、人類に向けた救いの計画が持続することを願われます。

2.箱舟の製作を命じられた神様

神様は長い間、忍耐して人類を見守っていましたが、その結果は、悪を行うすべての肉なる者による地の腐敗でした。そこで神様は、すべての肉なる者を、地と共に滅ぼす決心をされました。(創6:5~7) 神様は大洪水で裁くことを事前に、ノアに警告されました。(創6:13~21) 裁きに対して事前に知らせることは、箱舟が必要であることに結び付きます。
神様はご自身を恐れる者に対して、自分の御心を明らかに示されます。アモス3章7節には、『まことに、神である主は、そのはかごとを、ご自分のしもべ、預言者たちに示さないでは、何事もなさらない』と記されています。神様がソドムとゴモラを裁かれる時も、アブラハムにその裁きのことを事前に知らせました。(創 18:20~21) 同じように、ノアにも裁きの奥義を事前に知らせることで、避ける道を備えられたのです。そして神様は、ノアに箱舟を作るように命令されました。ノアの箱舟は、推進力があり、水勢に逆らって水の上を運行する舟ではなく、ただ水の上に浮かんでいる建物のようなものでした。この箱舟を通して、私たちが死から救われるためには、すべてを神様に委ねなければならないことを示しています。

3.ノアを通して示された神様の救いの計画

神様はノアと契約を結び、この契約を通して救いの約束をされました。(創6:18) これは、神様と人が結んだ最初の契約であり、その目的は人類を救うことでした。そして、神様はこの契約を「私の契約」と告げられ、御自身が契約の真の責任者であることを示されています。一般的に契約は、双方が責任を負いますが、ここでは神様がすべての責任を負うと示されたのです。
また、神様はノアに対して、すべての生き物を雄と雌一匹ずつを箱舟に乗せるように命じました。(創6:19~20) ノアがこの命令に従順したことにより、洪水が終わった後も、神様が創造されたすべての動物たちは、続けて成長、繁栄して、地に満ちるようになりました。ここから、箱舟の特徴を詳しく見ることができます。
一番目、箱舟には人とすべての動物たちが共に生活しました。これは、人が堕落する前、自然と共に生活していたエデンの園を思い起こさせます。
二番目、箱舟に入ったすべての命は、洪水の危険から救われました。この箱舟の役割から、死と病から私たちを救ったイエス・キリストの姿を見ることができます。
そして、ノアは神様の御言葉に従順しました。創世記6章22節には、『ノアは、すべて神が命じられたとおりにし、そのように行った』と記されています。神様の約束と同様に重要なことは、従順することです。箱舟のような大きい舟を造るには、長い歳月が必要です。当時、人々はみな、彼を笑い、あざけりましたが、ノアはそれを忍耐し、舟を造ることに専念しました。当時の腐敗した世の中の環境に照らして見る時、神様の契約に対する確実な信仰がなかったら、箱舟を造ることは不可能でした。『ノアは、正しい人であって、その時代にあっても、全き人であった』(創6:9)の御言葉から、ノアの従順が評価される理由を説明することができます。彼は、従順のいけにえとして神様と共に歩み、神様の御言葉にすべて従順することによって、アダムの失敗を繰り返しませんでした。このようなノアの従順により、地上の命は絶滅しなかったのです。
ノアのように、神様の契約に対する信仰と従順は、今日の私たちにも、険しい世の中から守り導いて下さいます。私たちも、ノアのように信仰を通して、神様の御前に義の存在になるべきであり、従順のいけにえを捧げなければなりません。すべてのことを神様の御言葉の上に乗せ、信仰によって神様と歩む人生を生きなければなりません。

◎マナの要約
<ノアを選ばれた神様>
1.ノアは、罪が満ちた世の中でも、いつも神様と共に歩んだ人でした。
2.ノアによって、彼の家族もみな救われました。
<箱舟の製作を命じられた神様>
1.神様は、神様を恐れる人々に、裁きの中にも避ける道を示されます。
2.箱舟は、私たちが死から救われるため、神様にすべてを委ねるべきであることを示します。
<ノアを通して示された神様の救いの計画>
1.神様は、ノアに一方的な救いの契約を与えました。また、神様は必ず契約を守られます。
2.箱舟の中にいるすべての被造物は、死から救われました。
3.世の人々のののしりと非難にもかかわらず、ノアは神様に対する信仰を守り、絶対的な従順を見せました。

◎私の生活のマナ
<隣の人とあいさつ>
1.環境に関係なく、いつも神様と共に歩み、信仰を守りましょう。
2.すべてのことを神様に委ね、神様に従順しましょう。
3.神様は、いつでも避ける道を示され、救いを施される方です。
4.私たちによって、私たちの家族と周りの人々が救われるでしょう。
<祈り>
1.困難な環境の中でも、避ける道を示される神様に、感謝の祈りを捧げましょう。
2.世の中のののしりと非難があっても、いつも神様と共に歩み、信仰が守られるように祈りましょう。
3.私だけでなく、私たちの家族、周りの人々も救われるように祈りましょう。
<とりなしの祈り>
隣の人と祈りの題目を分かち合って、共に祈りましょう。