第14課 エステルの信仰と祈り (2015.4.8)

1.神様の御心に従順したエステル

エステルは早くして両親と死別しましたが、おじであるモルデカイが、エステルを自分の娘のように養育しました。(エステル2:7) エステルは、バビロンの王ネブカデネザルがユダヤ人を捕えて行く時、モルデカイと共にバビロンに捕えられましたが、あまりにも容姿がきれいで美しいので、後にペルシアの王アハシュエロスの王妃になる栄光を受けました。しかしある日、エステルはモルデカイから、王の家臣であるハマンの陰謀によって、全てのユダヤ人が根絶やしにされる危機になった、という知らせを聞きました。そして、モルデカイから『王のところに行って、自分の民族のために王にあわれみを求めるように』という依頼を受けました。(エステル4:8) しかし、エステルは『王に召されないで王のところに行く者は死刑にさせられる』と伝えました。(エステル4:11) すると、モルデカイは『あなたはすべてのユダヤ人から離れて王宮にいるから、助かるだろうと考えてはならない。もし、あなたがこのような時に沈黙を守るなら、別の所から助けと救いがユダヤ人のために起ころう。しかしあなたも、あなたの父の家も滅びよう。あなたがこの王国に来たのは、もしかすると、この時のためであるかもしれない』(エステル4:13~14)と言いました。この言葉を聞いたエステルは、自分が王妃の座を得たのは、自分だけが平安に暮らすためではないと悟り、『死ななければならないのでしたら、死にます』という覚悟で、王のところに行く決心をしました。
今日、私たちも神様が私たちに地位や権威を与えたのは、それを通して神様に仕え、隣人に仕える神様の御心と摂理があることを悟らなければなりません。

2.自分の民族を愛したエステル

常に自分の民族を愛していたエステルは、全てのユダヤ人を根絶やしにされる危機になった言葉を聞いて、愛国心がさらに強くなりました。そして、根絶やしの危機に置かれた自分の民族を救うために、『死ななければならないのでしたら、死にます』という覚悟をしました。(エステル4:16)
モーセやパウロも、自分の民族を愛した人でした。モーセは自分の民族を導き、カナンの地に向かっていた途中、民が神様に大きな罪を犯し、裁きを受けるようになった時、神様のところに行き、『ああ、この民は大きな罪を犯してしまいました。自分たちのために金の神を造ったのです。今、もし、彼らの罪をお赦し下されるものなら。しかし、もしも、かないませんなら、どうか、あなたがお書きになったあなたの書物から、私の名を消し去ってください』(出32:31~32)と祈りました。使徒パウロも、自分の民族が救われる心を次のように告白しました。『もしできることなら、私の同胞、肉による同国人のために、この私がキリストから引き離されて、のろわれた者となることさえ願いたいのです』(ローマ9:3) したがって、私たちもエステルやモーセ、パウロのように心から民族を愛する心で、民族の救いのために祈る人にならなければなりません。

3.断食の祈りをしたエステル

モルデカイの勧めを聞いたエステルは、自分はもちろん、シュシャンにいる全てのユダヤ人たちが三日三晩、断食しながら祈るように要請しました。エステル4章16節を見れば、「行って、シュシャンにいるユダヤ人をみな集め、私のために断食をしてください。三日三晩、食べたり飲んだりしないように。私も、私の侍女たちも、同じように断食をしましょう。たとい法令にそむいても私は王のところへまいります。私は、死ななければならないのでしたら、死にます」と記録されています。その当時、ペルシアの法律では、王の許可なく誰も王の前に行くことはできないようになっていました。たとえ、王妃であっても、王の召しがなければ、王のもとに行くことはできませんでした。しかし、エステルは自分の民族を救いたいという一心で、王のところに行くために断食をしながら祈りました。
断食の祈りとは、私たち人間の最も基本的な本能である食欲を放棄して、全面的に神様にすがり祈ることです。イエス様も、てんかんによって苦しむ子供を癒された後、弟子たちに『祈りと断食によらなければ、何によっても追い出せるものではありません』(マルコ9:29)と告げました。したがって、私たちが困難な問題に直面した時は、神様のもとに行き、断食して叫ばなければなりません。私たちが断食して祈る時、神様は答えて下さるのです。

4.心を合わせて祈るエステル

エステルは、神様の民が心を合わせて祈れば、神様が答えられることを信じました。ですから、全てのユダヤ人が一つの心、一つの志で三日三晩断食して祈ることをお願いしたのです。申命記32章30節を見れば、『ひとりが千人を追い、ふたりが万人を敗走させる』と記録しています。また、イエス様も『ふたりがあなたがたのうち、どんなことでも、地上で心を一つにして祈るなら、天におられるわたしの父は、それをかなえてくださいます』(マタイ18:19)と告げました。したがって、私たちが困難なことに直面した時、信仰の家族と心を合わせて祈れば、神様が天の門を開かれ、奇跡を行うことを信じなければなりません。

5.民族を救ったエステル

三日三晩の断食の祈りを終えたエステルは、王の召しを受けていないにもかかわらず、信仰によって王のもとに行きました。すると、王はエステルを喜び、『何がほしいのか。王国の半分でも、あなたにやれるのだが』(エステル5:3)と言いました。エステルは、二回の宴会を準備して、王とハマンを共に招待した後、王にハマンの陰謀を、知恵を持って暴露しました。その結果、根絶やしの危機にいたユダヤ人は救われ、ユダヤ人たちはこれを記念して、「プリムの祭り」を制定するようになりました。(エステル9:20~28) また、ハマンと彼の十人の息子、ユダヤ人の敵対者たちは、すべて滅亡されました。(エステル9:5~16)
今日、私たちもエステルの信仰と祈りを見習って、民族のために祈り、福音することに、もっと力を尽くさなければなりません。真の愛国者は、国家と民族のために喜んで十字架を背負い、祈りの捧げ者になる人です。

◎聖書研究
1.神様が私たちに、地位や権勢を与えられた目的は何ですか?(勉強する内容)
2.悪いハマンの陰謀によって根絶やしの危機にいたユダヤ人が、救われたことを記念して制定された祭りは何ですか?(勉強する内容)

◎交わりと適用
1.『私は、死ななければならないのでしたら、死にます』という覚悟で叫び求め、受けた神様の奇跡をお互いに話してみましょう。
2.あなたは、エステル、モーセ、パウロのように、心から民族の救いのために祈っていますか?